- 習い事はピアノだけで充分!
- 明石家さんまさんが司会を務める「ホンマでっか?!テレビ」
澤口俊之先生(脳科学者)が「習い事はピアノだけで充分です」
と発言されました。
「キレない子供に育てる方法としてピアノを習わせるといい」
「ピアノは様々な力が一度につく」
どのご世代の方にも効果的であることを力説していたのが印象的です。
東大進学率が大変高く、日本最高峰の中高一貫校として知られる
開成中学校。
25年も前から「全員がピアノを弾いている」とききます。
またハーバード、イェール、スタンフォード、MIT‥
アメリカの大学では主専攻以外に音楽を学ぶ学生が多いことも知られています。
また、ピアノの上手な名だたるスポーツアスリートは多いです。
元巨人軍の桑田投手は右ひじを手術した際に、リハビリを兼ねてピアノに取り組みました。ピアノの得意なゴルフの宮里藍さんや、大相撲の隆乃若さん(現十両、最高位関脇)についてはショパンが弾ける腕前とのことです。
「運動能力をピアノの演奏で磨く」この記事は日本経済新聞(9月6日夕刊)に掲載されました。
- なぜピアノが脳にいいのでしょう?
- 「指を動かす(両手が異なる動き)、先を読む、暗譜する。」
ピアノ演奏で繰り返し行われる作業。
これは全て脳の働きを高める作業です。
ピアノの成長と共に、脳のワーキングメモリーが発達し、
演奏時に両手をコントロールすることができるようになります。
これは脳全体が活性化するそうです。
ワーキングメモリーとは「作業記憶」とも呼ばれます。
情報を一時的に脳内に保ちながら、その情報を操作して利用することを含む、一連の記憶の過程を表しています。
作業記憶が高まる程に
「クリエイティブなアイデアが生まれる容量も増える」と言われています。
目・脳・手・耳を同時に活用する「ピアノ演奏」とは、ピアノを全く弾かれない方にとって信じがたいほど複雑な能力を必要としています。
(1)目で楽譜を見ます
(2)脳がその情報を理解し、身体の各部に指令を出します
(3)指がピアノを弾くためのコントロールをします
(4)耳がイメージどおりの音になっているか確かめつつ、
(※)目は次の音符を追いかけます
まるで高度な脳トレーニングではありませんか。
指を使うと脳細胞が刺激されることで「脳が活性化する」という様々な研究が、国内外の脳科学者から発表されていると聞きます。
また、ピアノには暗譜という楽譜を記憶する作業があります。
この暗譜の訓練によって、あらゆる勉強の礎「暗記力」を鍛えます。
訓練を重ねられた方は、次第と暗記が得意になります。
これは、できるだけ短い時間で記憶するコツを知っているから得意になるのだと思います。
音楽を学び続け、楽譜を初見で読めるまで訓練を続けた方は、知能の面においても偏差値が標準をかなり上回る傾向にあることは以前からよく知られていることです。
- 何歳までにピアノを始めればいいのでしょう?
- 澤口俊之先生は、
5歳~8歳の頃が最も効果的と発言されていらっしゃいますが、
20歳頃迄十分効果があることを示され、
高齢の方にも効果が出る。と明言されています。
如何にピアノが習い事として優れているか。
そしてすべてのご世代の方にとって、ピアノが大変魅力的な習い事の一つであることをご理解頂けたと思います。
ピアノがもつ魅力について再認識して頂けると幸いです。
笹野台音楽堂運営方針についても、ぜひご一読ください。
私自身、今でこそ極自然に奏することが叶う演奏ですが、
今回文書化することで如何にピアノ演奏が習い事としても魅力的であるのか、見直すいい機会になりました。
今回をきっかけに、今後脳科学領域の文献など読み、ぜひ知識を広げてみようと思います。